動画インタビュー1
「かわさき宙と緑の科学館」の特長を教えてください!
「かわさき宙と緑の科学館」は、自然・天文・科学を体験する施設
エントランスロビーから1階・2階展示室を見渡したところ。中央にあるのは、最新の調査研究に基づいて作られた8mの地層タワー。実際の地層を約5分の1にぎゅっと縮小した模型です。1階展示室は自然の展示、2階展示室には太陽系から宇宙全体を解説した天文展示があります。学習室や実験室では、さまざまな科学実験教室を開催しています。
1階展示室の5つのコーナー(川崎の大地、丘陵の自然、街の自然、多摩川の自然、生田緑地ギャラリー)では、多摩川に沿って細長い地形の川崎市の自然を紹介しています。展示室で知識を学んだ後は、市内最大級の自然の宝庫・生田緑地で本物の自然体験ができるのも、科学館の魅力のひとつです。「生田緑地観察会」なども定期開催しています。
動画インタビュー2
アストロテラスってどんなことをするの?
夜の天体観測や日中の太陽の黒点観察ができるアストロテラス
3階・屋上にある可動式屋根付きアストロテラス。4台の大型天体望遠鏡があり、月・惑星・恒星・二重星・星雲・星団などの天体を観察できます(事前申し込み制)。生田緑地の木々が市街地からの光の影響を遮ってくれるため、天体観測にぴったりのロケーションとなっています。
アストロテラスでは、土曜日の夜に天体観測会を開催していて、人気を博しています。
太陽専用の4連式望遠鏡は、安全に太陽を見るために10万分の1まで光を弱めるもの、太陽の光の中から特定の赤い光(Hα)だけを取り出すものの2種類があります。Hαの望遠鏡を通すと、太陽の表面から噴き出す水素ガスの炎「プロミネンス(紅炎)」が見えます。昼間でも、太陽の黒点や「プロミネンス(紅炎)」明るい星を観察できます。
アストロテラスは2012年のリニューアルオープン時に開設し、地元の3名の方の多額の寄付をもとに望遠鏡が整備されました。川崎市の住民の皆さんが科学館を大切に思ってサポートしてくださっているのは、館員にとっても励みとなっています。
動画インタビュー3
プラネタリウムの魅力を教えてください!
最新機種MEGASTARで魅せる!世界最高の星空の美しさ
1階プラネタリウムでは、川崎市出身のプラネタリウム・クリエイター大平貴之さんが本館のために新開発した投影機「MEGASTAR-Ⅲ FUSION」で、世界最高クラスの星空が楽しめます。
プラネタリウムは2012年のリニューアルオープン時に開設されたものです。「MEGASTAR-Ⅲ FUSION」によって、直径18mの新ドームに今までのプラネタリウムではできなかった、本物の夜空を体験するような空気感を再現しました。
→有限会社大平技研「MEGASTAR-Ⅲ FUSION」
月替わりでオリジナル企画のプログラム(一般向け/子ども向け)が投影されています。
リニューアルオープン直後は、プラネタリウムは連日満員の人気でした。月替わりのプログラムは、宇宙の魅力を伝えるべく、現在5名の解説担当の館員が創意工夫を凝らして企画しています。館員は毎回「MEGASTAR-Ⅲ FUSION」を自分で操作し、生の解説を行います。プラネタリウムは、星空への没入感が素晴らしく、観客の方々と解説者の距離も近いので、同じ高さで一緒に夜空を見上げているような一体感があります。
毎月のポスターの文章は、目を引くちょっとおもしろいものにしようとがんばっています。ポスターを見かけて「あれ、何だろう?」と来場して、プラネタリウムでその正解がわかるような仕組みにしたいなと考えています。毎月のポスターも楽しみにしてくださると嬉しいですね。
キッズレポーターの2人も、プラネタリウムの座席で星空を体験しました。
動画インタビュー4
かわさき宙と緑の科学館って知識が詰まっていて楽しいね
「プラネタリウムがすてきだったなあ」と、ちあきちゃん。「座席も座り心地よくてリラックスできました」と、ふうた君。「科学館すごい!」「弘田さん、今日はありがとうございました!」
人と人をつなげ、学び楽しむ、開かれた文化拠点をめざす
もしかすると今回のキッズレポーターの2人も、将来宇宙やプラネタリウムに関係のある職業に関わるかもしれませんよ。
市民と一緒に歩む「かわさき宙と緑の科学館」は、「開かれた博物館」「体験する博物館」「育む博物館」「つなげる博物館」という4つの基本方針を掲げています。開かれた博物館として、オーケストラや演劇、読み聞かせなどの多彩な活動をしている市民グループと連携し、新しい展開や活用方法を積極的に模索していきたいと思います。
50年という長い歴史の間に、子ども時代に科学館のプラネタリウムや望遠鏡を見て育ったという方が、大学や博物館などの天文関連分野に進んだというお話や報告を伺うことがあります。「MEGASTAR-Ⅲ FUSION」を開発してくださったプラネタリウム・クリエーターの大平さんもそうですし、川崎出身の私も小さい頃からこのプラネタリウムで育ってきた1人です。
「かわさき宙と緑の科学館」が、これからも誰かの人生に影響を及ぼすほどの素晴らしい文化拠点として発展していければいいですね。そのためにも、見応えのあるプログラムや企画を提供していけるように、館員一同がんばりたいと思います。