2021年に開館(かいかん)50周年(しゅうねん)(むか)えた、川崎(かわさき)市民(しみん)のための自然(しぜん)・天文・科学の情報(じょうほう)拠点(きょてん)「かわさき(そら)(みどり)科学館(かがくかん)」。今回は、天文の学芸員(がくげいいん)である弘田(ひろた)澄人(すみと)さんに、2名のキッズレポーターがお話を(うかが)いました。

生田緑地(いくたりょくち)自然(しぜん)の中にある「かわさき(そら )(みどり)科学館(かがくかん)

川崎(かわさき)市内唯一(ゆいいつ)自然(しぜん)・科学(けい)登録(とうろく)博物館(はくぶつかん)「かわさき(そら)(みどり)科学館(かがくかん)川崎市(かわさきし)青少年科学館(かがくかん))」は、生田緑地(いくたりょくち)(ゆた)かな自然(しぜん)の中にあります。
担当(たんとう)係長(かかりちょう)学芸員(がくげいいん)(天文)の弘田(ひろた)澄人(すみと)さんに、プラネタリウムを中心とした施設(しせつ)をご案内(あんない)いただきました。

1971年の開館(かいかん)以来(いらい)川崎市(かわさきし)青少年科学館(かがくかん)」として親しまれてきましたが、2012年4月に通称(つうしょう)「かわさき(そら)(みどり)科学館(かがくかん)」としてリニューアルオープン。2021年には開館(かいかん)50周年(しゅうねん)記念(きねん)して、プラネタリウムコンサートなどのさまざまな記念(きねん)事業(じぎょう)開催(かいさい)されました。 長年、川崎(かわさき)市民(しみん)(あい)される博物館(はくぶつかん)として人気の施設(しせつ)です。

今回取材(しゅざい)担当(たんとう)したキッズレポーターは、川崎(かわさき)市内在住(ざいじゅう)の小学4年生のちあきちゃん(写真(しゃしん)(まむ)かって左)とふうと(くん)写真(しゃしん)右)です。

動画インタビュー1
「かわさき(そら)(みどり)科学館(かがくかん)」の特長(とくちょう)を教えてください!

「かわさき(そら)(みどり)科学館(かがくかん)」は、自然(しぜん)・天文・科学を体験(たいけん)する施設(しせつ)

エントランスロビーから1(かい)・2(かい)展示(てんじ)室を見渡(みわた)したところ。中央(ちゅうおう)にあるのは、最新(さいしん)調査(ちょうさ)研究(けんきゅう)(もと)づいて作られた8mの地層(ちそう)タワー。実際(じっさい)地層(ちそう)(やく)5分の1にぎゅっと縮小(しゅくしょう)した模型(もけい)です。1(かい)展示(てんじ)室は自然(しぜん)展示(てんじ)、2(かい)展示(てんじ)室には太陽系(たいようけい)から宇宙(うちゅう)全体(ぜんたい)解説(かいせつ)した天文展示(てんじ)があります。学習(がくしゅう)室や実験(じっけん)室では、さまざまな科学実験(じっけん)教室を開催(かいさい)しています。
1(かい)展示(てんじ)室の5つのコーナー(川崎(かわさき)の大地、丘陵(きゅうりょう)自然(しぜん)(まち)自然(しぜん)多摩川(たまがわ)自然(しぜん)生田緑地(いくたりょくち)ギャラリー)では、多摩(たま)川に沿()って細長い地形の川崎市(かわさきし)自然(しぜん)紹介(しょうかい)しています。展示(てんじ)室で知識(ちしき)を学んだ後は、市内最大級(さいだいきゅう)自然(しぜん)宝庫(ほうこ)生田緑地(いくたりょくち)本物(ほんもの)自然(しぜん)体験(たいけん)ができるのも、科学館(かがくかん)魅力(みりょく)のひとつです。「生田緑地(いくたりょくち)観察会(かんさつかい)」なども定期(ていき)開催(かいさい)しています。

動画インタビュー2
アストロテラスってどんなことをするの?

夜の天体観測(かんそく)や日中の太陽(たいよう)の黒点観察(かんさつ)ができるアストロテラス

3(かい)屋上(おくじょう)にある可動(かどう)(しき)屋根(やね)()きアストロテラス。4台の大型(おおがた)天体望遠鏡(ぼうえんきょう)があり、月・惑星(わくせい)恒星(こうせい)二重星(にじゅうせい)・星雲・星団(せいだん)などの天体を観察(かんさつ)できます(事前(じぜん)(もう)()(せい))。生田緑地(いくたりょくち)の木々が市街地(しがいち)からの光の影響(えいきょう)(さえぎ)ってくれるため、天体観測(かんそく)にぴったりのロケーションとなっています。

アストロテラスでは、毎月2回土曜日の夜に天体観測(かんそく)会「星を見る夕べ」を開催(かいさい)していて、人気を(はく)しています。
太陽(たいよう)専用(せんよう)の4(れん)(しき)望遠鏡(ぼうえんきょう)は、安全(あんぜん)太陽(たいよう)を見るために10万分の1まで光を弱めるもの、太陽(たいよう)の光の中から特定(とくてい)の赤い光(Hα)だけを()()すものの2種類(しゅるい)があります。Hαの望遠鏡(ぼうえんきょう)を通すと、太陽(たいよう)表面(ひょうめん)から()()水素(すいそ)ガスの(ほのお)「プロミネンス(紅炎(こうえん))」が見えます。昼間でも、太陽(たいよう)の黒点や「プロミネンス(紅炎(こうえん))」明るい星を観察(かんさつ)できます。

アストロテラスは2012年のリニューアルオープン時に開設(かいせつ)し、地元の3名の方の多額(たがく)寄付(きふ)をもとに望遠鏡(ぼうえんきょう)整備(せいび)されました。川崎市(かわさきし)住民(じゅうみん)(みな)さんが科学館(かがくかん)を大切に思ってサポートしてくださっているのは、館員(かんいん)にとっても(はげ)みとなっています。

動画インタビュー3
プラネタリウムの魅力(みりょく)を教えてください!

最新(さいしん)機種(きしゅ)MEGASTARで()せる!世界(せかい)最高(さいこう)の星空の(うつく)しさ

1(かい)プラネタリウムでは、川崎市(かわさきし)出身(しゅっしん)のプラネタリウム・クリエイター大平貴之(おおひらたかゆき)さんが本館(ほんかん)のために新開発(しんかいはつ)した投影機(とうえいき)「MEGASTAR-Ⅲ FUSION」で、世界(せかい)最高(さいこう)クラスの星空が楽しめます。

プラネタリウムは2012年のリニューアルオープン時に開設(かいせつ)されたものです。「MEGASTAR-Ⅲ FUSION」によって、直径(ちょっけい)18mの新ドームに今までのプラネタリウムではできなかった、本物(ほんもの)の夜空を体験(たいけん)するような空気感(くうきかん)再現(さいげん)しました。

有限(ゆうげん)会社大平(おおひら)技研(ぎけん)「MEGASTAR-Ⅲ FUSION」

月替(つきが)わりでオリジナル企画(きかく)のプログラム(一般向(いっぱんむ)け/子ども()け)が投影(とうえい)されています。

リニューアルオープン直後は、プラネタリウムは連日(れんじつ)満員(まんいん)の人気でした。コロナ()による定員(ていいん)制限(せいげん)もありますが、土日は毎回満員(まんいん)となっています。月替(つきが)わりのプログラムは、宇宙(うちゅう)魅力(みりょく)(つた)えるべく、現在(げんざい)5名の解説(かいせつ)担当(たんとう)館員(かんいん)創意工夫(そういくふう)()らして企画(きかく)しています。館員(かんいん)は毎回「MEGASTAR-Ⅲ FUSION」を自分で操作(そうさ)し、生の解説(かいせつ)を行います。プラネタリウムは、星空への没入(ぼつにゅう)(かん)素晴(すば)らしく、観客(かんきゃく)の方々と解説者(かいせつしゃ)距離(きょり)も近いので、同じ高さで一緒(いっしょ)に夜空を見上げているような一体感(いったいかん)があります。

毎月のポスターの文章(ぶんしょう)は、目を引くちょっとおもしろいものにしようとがんばっています。ポスターを見かけて「あれ、何だろう?」と来場して、プラネタリウムでその正解(せいかい)がわかるような仕組(しく)みにしたいなと考えています。毎月のポスターも楽しみにしてくださると(うれ)しいですね。

キッズレポーターの2人も、プラネタリウムの座席(ざせき)で星空を体験(たいけん)しました。

動画インタビュー4
かわさき(そら)(みどり)科学館(かがくかん)って知識(ちしき)()まっていて楽しいね

「プラネタリウムがすてきだったなあ」と、ちあきちゃん。「座席(ざせき)(すわ)心地(ここち)よくてリラックスできました」と、ふうた(くん)。「科学館(かがくかん)すごい!」「弘田(ひろた)さん、今日(きょう)はありがとうございました!」

人と人をつなげ、学び楽しむ、(ひら)かれた文化(ぶんか)拠点(きょてん)をめざす

もしかすると今回のキッズレポーターの2人も、将来(しょうらい)宇宙(うちゅう)やプラネタリウムに関係(かんけい)のある職業(しょくぎょう)(かか)わるかもしれませんよ。

市民(しみん)一緒(いっしょ)に歩む「かわさき(そら)(みどり)科学館(かがくかん)」は、「(ひら)かれた博物館(はくぶつかん)」「体験(たいけん)する博物館(はくぶつかん)」「(はぐく)博物館(はくぶつかん)」「つなげる博物館(はくぶつかん)」という4つの基本(きほん)方針(ほうしん)(かか)げています。(ひら)かれた博物館(はくぶつかん)として、オーケストラや演劇(えんげき)、読み聞かせなどの多彩(たさい)活動(かつどう)をしている市民(しみん)グループと連携(れんけい)し、新しい展開(てんかい)や活用方法(ほうほう)積極的(せっきょくてき)模索(もさく)していきたいと思います。

50年という長い歴史(れきし)の間に、子ども時代(じだい)科学館(かがくかん)のプラネタリウムや望遠鏡(ぼうえんきょう)を見て(そだ)ったという方が、大学や博物館(はくぶつかん)などの天文関連(かんれん)分野に(すす)んだというお話や報告(ほうこく)(うかが)うことがあります。「MEGASTAR-Ⅲ FUSION」を開発(かいはつ)してくださったプラネタリウム・クリエーターの大平(おおひら)さんもそうですし、川崎(かわさき)出身(しゅっしん)(わたし)も小さい(ころ)からこのプラネタリウムで(そだ)ってきた1人です。
「かわさき(そら)(みどり)科学館(かがくかん)」が、これからも(だれ)かの人生に影響(えいきょう)(およ)ぼすほどの素晴(すば)らしい文化(ぶんか)拠点(きょてん)として発展(はってん)していければいいですね。そのためにも、見応(みごた)えのあるプログラムや企画(きかく)提供(ていきょう)していけるように、館員(かんいん)一同がんばりたいと思います。

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